「簡単じゃない。だから、面白い。」大鹿村アーティスト・イン・レジデンスでは、『みんなで大鹿歌舞伎の写真集を作ろう』をテーマに、写真家の秦雅則さんと一緒に大鹿歌舞伎の写真集制作を手伝っていただける人を募集します！！

「大鹿歌舞伎写真集（仮）」を制作するにあたって、制作を手伝ってくれる人を募集しています。第１回の滞在日である6月25日前後に、直接お会いして詳しい話をすることができるので、興味のある方はご連絡ください。
※おもに大鹿村にてお住まいの方が対象となります。

こんにちは。今回、NAGANO ORGANICAIRで6月から来年の1月の間で大鹿村に滞在し制作をさせてもらいます、秦雅則です。私は出版物の編集の仕事をしながら、アーティスト・写真家としての仕事もしています。アーティストの仕事としては、国内外の様々な場所で作品を発表したり、作品集を作ったりしています。編集の仕事では、自分の企画のものを出版することもありますし、様々な立場の人達からお願いされて出版物を作ることもあります。今は、重度の知的障害がある人達が通うアトリエの30年間の営みについて纏めるような本を編集中です。 　そのような生活の中でふとふと思うことなのですが、編集と美術の仕事は似ているところがあるみたいです。すごく簡単に言えば“自分が考えていること“と“他の人が考えていること“は何が違うんだろう？という素朴な疑問から始まって、それを整理していくことから、編集も進んでいきますし、美術作品も作られていきます。みんなが同じ気持ちで生きているわけではないという当たり前のことを、よく考えさせられます。それでも自分や誰かの考えていることを、他の人に届けるためにはどうしたらいいのだろうと工夫して、形にしていきます。 　そして今回、大鹿村での制作では自分ができる仕事を混ぜ合わせた作品を作ろうと考えています。大鹿村で 3百余年も伝承されている大鹿歌舞伎を、村の皆さんと一緒に撮影して、それを編集し1冊の写真集を作る予定です。ただ、皆さんとバラバラに撮影した写真が集まっても、良い写真集は作れそうにありません。だからこそ、これからの滞在期間にいろいろなお話を聞かせてもらって、調べて、直接に見て、どうすれば良い写真集になるか考えていきたいと思っています。細かなことは滞在が始まってからにはなってしまうのですが、一足先に、この写真集を作るにあたって協力してくれるカメラマンなどの募集を始めます。難しく感じてしまうかもしれませんが、楽しい写真集作りになると思いますので、どうぞ協力のほどをお願いします。