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長野県のアーティスト・イン・レジデンス

  • 終了
  • 2023年度

信濃大町アーティスト・イン・レジデンス

市町村:大町市

信濃大町アーティスト・イン・レジデンス

大町市主催のAIR、 信濃大町アーティスト・イン・レジデンス。
作家の滞在するレジデンス (=住居) は、 市内の旭町に位置する 「あさひAIR」。
ここは滞在拠点であると同時に、 大町市の芸術文化を発信する拠点でもあります。
今年は「水をつむぐいとなみ」をテーマに、 公募によって井上唯、 高久柊馬、 小内光、土本亜祐美の4名が選出されました。
作家は約50日滞在する間に、 商店街の空き店舗や街なかの空き家等から制作・展示発表の場を探し、街や自然、 地域の人と触れ合い、 リサーチやワークショップを実施しながら作品を制作します。
そして最後にそれぞれの会場で展示発表が行われます。

 

主催
北アルプス国際芸術祭実行委員会
企画
信濃大町AIR事業推進コンソーシアム(NPO法人原始感覚舎/麻倉Arts &Crafts)
協力
信州アーツカウンシル

HOST

北アルプス国際芸術祭実行委員会

信濃大町アーティスト・イン・レジデンスは、長野県大町市におけるアーティストの創造的な制作活動を応援し、地域につなげることを目的とした信濃大町芸術文化発信拠点構築事業です。当事業は長野県のアーティスト・イン・レジデンスin信州(AIRIS)のモデル事業として位置づけられ、長野県の補助金を活用して2015年10月1日に設立された、信濃大町アーティスト・イン・レジデンス事業推進協議会が運営していました。当事業は現在、北アルプス国際芸術祭実行委員会に継承されています。 当市では、2015年を芸術文化振興元年と位置づけ、芸術文化によるまちづくりを推進しています。あさひAIRは、2017年の第1回北アルプス国際芸術祭の開催を経て、その事業目的や意思を同じくする北アルプス国際芸術祭実行委員会が運営を引き継ぎ、大町市が推進する「芸術文化によるまちづくり」のもう1つの柱として、特に、芸術祭期間中以外の平時の拠点として活用されることを目指しています。 当事業は、市内の様々な芸術文化活動やプロジェクトと連携し、アーティストの招聘及び住民との交流支援の他、地域の芸術文化を発信し、創造性による地域の新たな可能性を模索しています。

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北アルプス国際芸術祭実行委員会

Artist

井上 唯

Yui Inoue

井上 唯

Yui Inoue

「この世界の在り方を知るたびに、目の前の風景が揺さぶられ、世界の見方が変わる。だからこそ、「この世界の仕組み」と「目に見えない繋がり」をモノを介して想起させるような光景をつ くり出したいと考えている。

 

日々の暮らしの中で、モノを集めたり使ったり修繕したり遊んだりしながら、素材と対話し、 手を動かすことが私の制作の軸となっている。その中で、<生活>と<制作>が地続きに存在す る在り方を探求している。 子どもの頃から、「生きるための知恵を学びたい=生き物として強くなりたい」と思ってきた。自然との関わりの中で培われた知恵や手仕事、冒険、移動と定住、舟運、交易、地球の運動 から岩石の成り立ちまで、この星で起こっている様々な営みに興味を持っている。

 

各地でのリサーチや実践を通して、自分の身体でできることの幅や、出会う世界を少しずつ広げていくことで、内外に点在する要素が多層的に結びつき、いつか今の自分では想像できないワクワクするようなプロジェクトや構想が生まれてくることを期待している。」

井上 唯

高久 柊馬

Shuma Takaku

高久 柊馬

Shuma Takaku

「僕は、元々は絵を描いていましたが、今は滞在制作するたびに立体物を作ってます。ですが立体作品や彫刻作品というジャンルではなくて僕の意識としてはあくまでも絵画です。

 

僕は、何かに囲まれているという状態が好きで、本に囲まれている、音に囲まれている、木に囲まれてる、絵の具に囲まれている、囲まれているって素敵で好きだなって思ってます。友達の部屋に入るとその友達の好きな物がわかるのって幸せで、じぶんの好きの発見にもなってそういう機会が好きです。僕は僕の好きな、表現したいことの空間を作っていきたいです。キャンバスに絵の具を乗せていく行為も、何もない部屋に物をおいていく行為に近いと思っていて、その行為の積み重ねが作品につながっていくと考えてます。

 

滞在制作をしていると色んな土地の色んな仕事をしている人に出会って、様々な価値観に触れることができます。僕はこの勉強方法が好きで人と会うのは、好きを広げる学びだなと思ってます。こうしてため込んだ経験(好き)を空間に落とし込むっていうのは僕なりの絵画であり作品です。イメージは絵画の中に入れる絵画世界です。」

高久 柊馬

小内光

Hikari Osanai

小内光

Hikari Osanai

「詩と彫刻という分野の境界を行き来しながら制作をする小内光は、 セラミックや原料となる土、母語である日本語、ときには火、灰、石、水といった自然の要素を用いて、思い出や夢が持つ永続性と身体に訪れる死の関係を描いています。

 

その作品群には 100 年あまりで終わりを迎える肉体に代わって、更なる時代を迎えることができる新しい身体の形を探していく過程が通底しており、その痕跡を残す素材として土、そして文字が同等に扱われています。 例えば焚き火で焼かれた土器の作品はどこかの遺跡から出土した物品のようにも見えますが、よく見ればその表面には生々しい手跡が 残されています。また一見おとぎ話のようにも感じられるテキストは積み重なるメタファーによって輪郭を朧げにしながらも、散りばめられた微細な触覚や嗅覚の表現によって何度も「今」「ここ」へと 強く打ち返します。

 

小内光の作品は常にそれ自体が遠い未来への手紙や信号であるかのように、瞬間的なものを抽出して強靭な容器を与えようとします。それらは小内の個人的な物語であるようでいて、星座や洞窟壁画といったイメージの歴史に 1 つのページを加えようとする試みでもあるのです。」

小内光

土本 亜祐美

Ayumi Tsuchimoto

土本 亜祐美

Ayumi Tsuchimoto

「アニメーションの新しい表現方法について模索している。

 

技術が発展し社会が変わっていく中でアニメーションの定義に対しての疑問が芽生え、本質であるアニマをどのように宿すか挑戦している。既存の技法では無い方法でアニマを宿らせるため、「メディア考古学」に着目し、映画以前の視覚玩具といったあり得たかもしれない映像技術の姿を再検討する。

 

アニメーションのアイデンティティは’’ 生きている’’ を感じることではないだろうか。 松明の火と洞窟のゴツゴツした影が、洞窟絵画を動かして見せたように、自ら人間のよう に振る舞って見せるオートマタのように。」

土本 亜祐美

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